7月15～16日の2日間、ホーチミンで開催された「FEEL JAPAN IN VIETNAM 2017」。本イベントを通して日本人にとっても改めて日本を再発見することが出来ました。
ベトナムの働き盛りの女性がターゲット
イベントや企画を手掛ける日本の企業、株式会社YUIDEAの現地法人であるベトナム現地法人「
KILALA COMMUNICATION CO.,LTD.」が株式会社エイチ・アイ・エスのベトナム現地パートナー 「Song Han Trading & Tourist Co., Ltd.」と共催で開催したイベントです。日本からもHISやANAがメインスポンサーとして参加しているだけでなく各ブースにも日本のそうそうたる企業が出展する、いわば日本企業お墨付きのイベントです。3回目の開催となる今年のテーマは「ディスカバリーJAPAN」。20～30代の働き盛りの女性がメインターゲットだそうです。確かに来場してみるとお客さんはベトナム人の女性が沢山。家族で来ている方も多くいました。
会場は盛況！中の様子
随時イベントを開催するメインステージのほか、ブースはフードゾーン、ショッピングゾーン、トラベルゾーンの大きく3つに分かれています。
フードゾーンはチョコレートでお馴染みの「ROYCE」、キッコーマン、ちよだ鮨などの日本企業を中心に食品販売ブースが展開されていました。在住者にとってはホーチミンに店舗があったりスーパーで販売されていたりと大変お馴染みの企業です。皆さんお寿司やスイーツを買って飲食スペースで楽しんでいました。
ショッピングゾーンは若い女性がターゲットとあってかこちらでは大人気の「キャンメイク」でお馴染みのセザンヌやDHC、コーセーなどの化粧品会社が人気。各社が製品を販売していました。
トラベルゾーンは単に「富士山、スカイツリー、京都」だけでなく多くの都市ブースが設置されていました。紋別、足利、日光、横浜、鹿児島、和歌山、神戸…と日本人の私でも訪れたことのない都市もいくつもありました。驚いたのは各自治体や団体がそれぞれの都市の魅力や特徴的な食べ物などを紹介する英語でフルカラーのパンフレットを用意していること。日光江戸村に関してはなんとベトナム語のパンフレットを自前で発行していました。
その日光江戸村はメインステージでのイベントも行っていて会場は立ち見で前が見えないくらい大盛況。ステージからお客さんを呼んで一緒に忍者体験を行うイベントもあり、参加を希望する沢山の人が手を挙げていました。
何故こんなに盛り上がるのか?
会場は筆者の予想以上に混んでおり、盛り上がっており、若い方も沢山参加していました。日本人からしてみると不思議なくらいです。その背景として日本に訪問するベトナム人が増えてきていることがあるのではと考えます。日本政府観光局(JNTO)によると2016年に日本を訪問した外国人（訪日外国人）の数は前年比+21.8％増の2403万9000人、うちベトナム人は前年比+26.1％増の23万3800人で初めての20万人越え、過去最高を記録。2016年にビザの発給要件緩和や、チャーター便及び LCC の新規就航等が訪日意欲を喚起したことが増加の理由として挙げられています。ベトナムでは団体旅行の割合が比較的高いため、各自治体や団体・企業は旅行会社と手を組むケースが多く、特にトラベルゾーンに出展していた各企業・団体にとっては本イベントに関しても出展メリットが高く、その結果沢山の企業を一度に集結することができたのではないかと推測します。
また、ベトナムに住んでいるとベトナム人は日本に対する憧れを持つ人が多いように感じます。ホーチミンにも数年前にイオンモールが誕生したのですが、モール内のいたるところに桜のオブジェが設置されており若い方が自撮りを楽しんでいます。日本の漫画本やアニメグッズも至る所で売られていますし、「北海道」など日本の地名を付けたスイーツや食品も売られていたりします（日本人からすると不思議なスイーツもあるのですが…）。
「FEEL JAPAN」の名の通り異国の地ホーチミンで改めて日本の文化を感じ取り、そしてそれが他の国の方にどのように感じてもらっているのかを感じることができた貴重な一日でした。
出典：
株式会社YUIDEA・2017年4月19日 プレスリリース
日本政府観光局(JNTO) ･2017年 1 月 17 日 プレスリリース
http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/170117_monthly.pdf
