フォーを超える衝撃?ベトナム古都の至宝「ブンボーフエ」の深い味わい
ベトナム料理といえば「フォー」だけだと思っていませんか?
美食の街として知られる中部・フエ(Hue)から生まれた「ブンボーフエ(Bún Bò Huế)」は、一度食べたら忘れられない、刺激的で奥深いスープヌードルです。かつての王朝があった古都の気品と、地元の情熱が凝縮されたその魅力に迫ります。
1. ブンボーフエとは?:五感を刺激する「赤」のスープ
ブン(Bún)は「米粉の太麺」、ボー(Bò)は「牛肉」、フエ(Huế)はこの料理の誕生した「地名」を指します。
透明感のあるフォーのスープとは対照的に、ブンボーフエのスープは鮮やかなオレンジ色。これは、牛骨や豚骨をじっくり煮込んだ出汁に、レモングラスの爽やかな香りと、ベトナム特有の海老ペースト「マムルオック(Mắm ruốc)」、そしてピリ辛の唐辛子オイルが加わっているためです。
「世界で最も素晴らしいスープの一つだ」―― 故アンソニー・ボーディン氏(世界的なシェフ)も、この一杯を絶賛しました。
2. 贅沢な具材のシンフォニー
一杯の丼の中には、驚くほど多彩な具材が詰め込まれています:
- 太い米麺: フォーよりも丸みがあり、うどんのようなモチモチとした食感が特徴です。
- 牛肉と豚足: 柔らかく煮込まれた牛スネ肉や、コラーゲンたっぷりの豚足が贅沢に乗っています。
- カニのすり身団子: フエの伝統的なレシピで作られる、旨味が凝縮された団子。
- 豚の血のゼリー(フエット): 苦手な方もいるかもしれませんが、レバーのような臭みはなく、ぷるんとした食感の健康食材です。
3. 美味しく食べるための「作法」
ブンボーフエをより美味しく楽しむためには、別皿で提供される「生野菜」が欠かせません。
- まずはスープを一口: 香りと辛味のバランスを楽しみます。
- 野菜をたっぷり投入: バナナの花のつぼみ、もやし、ミントなどをスープに沈めます。シャキシャキとした食感がアクセントになります。
- ライムとサテで調整: ライムを絞ると後味が爽やかになり、自家製ラー油(サテ)を足すと、よりエネルギッシュな辛さになります。
まとめ
ブンボーフエは、辛味、酸味、甘味、そして旨味のすべてが絶妙なバランスで共存する「ベトナム料理の芸術」です。次のベトナム旅行では、ぜひ本場フエの伝統的な一杯を味わってみてください。
あなたの知らないベトナムが、この一杯の中に待っています。
